5G

まずは、5Gに至るまでの大まかな流れを紹介しよう。

1G 〜移動通信システムの誕生〜

ショルダーフォン0

もともと、軍事的な無線などで使用されていた通信手段。しかし、世間一般では、もちろん誰も無線機などを使って連絡を取ったりはしない。いつでも、どこでも話したい相手と気軽に連絡を取るということは、民間人にとっては全く無縁な時代だった。そんな時代に、初めて一般人向けに登場した商品が「ショルダーフォン」である。

 

車に乗せる電話。肩に乗せる電話。

ショルダーフォン

1979年。日本電信電話公社が、一般人向けに自動車電話サービスを開始するも、やはり技術革新の黎明期には無反応が付き物。多くの民間人に利用してもらいたいと願い、当時はテレビCMなどでも話題になったらしい。

 

その後、1985年にようやくショルダーフォンが登場。今で言うところの、意識高い系のビジネスマンは、得意気に街中でショルダーフォンを使い、ビジネスの中で電話サービスを活用するように。あらゆる業種でのパフォーマンスが向上するため、電話サービス自体の市場が盛んになると当時は考えられた。やがて6年後の1991年には超小型携帯電話が登場。

 

ついに携帯電話らしいフォルムに

超小型携帯電話

外出先でも好きな相手と電話ができる移動通信システム(1G)は、1972年〜1991年の間で大幅に進化を遂げ、やがて、現代で古代の遺物とされているガラケーに近いフォルムへと辿り着く。参考画像が無くて申し訳ないが、右のイラストをもっと複雑にしたような端末であり、ボタンの数が20ほど付いており、まるで縦長にした電卓のような見た目をしている。

 

利用するユーザーごとに異なる周波数を割り当て、インターネットのように上りと下りでも異なる周波数を使用。さらには、通信データを中間基地で取り次ぐ拠点を大幅に増やすことで、より広いエリアでサービスを展開することができるようになった。他にも、周波数の再利用送信電力の省力化など、様々な部分で進化を遂げ、一定の規模で利用者が増大。

 

ただし、残念ながら、まだまだ誰でも利用しているサービスには至らない。なぜなら、料金が高いからだ。

 

2G 〜民間人に向けた利用料金の大幅下落〜

財布

1993年。これまではアナログ式のサービスが主流だったが、ここに来て、ようやくデジタルへと切り替わる。2Gでは、まず、あのNTTが開発したPDC方式が採用され、翌年の1994年にはセルラーグループや日本移動通信株式会社、デジタルホングループらも同じ方式による電話サービスを開始。

 

パケット交換技術を用いた通信システムが始まったことで、ただ電話をするだけでなく、インターネットへの接続サービスまで提供され始めた。もちろん、まだまだ技術的には原始の時代と言っても過言ではないが、当時は技術革新の波をハッキリと感じることができた。

 

3年間で破格の安さへ

1995年/1996年/1997年 この3年間で、携帯電話の端末価格が5万円〜10万円するのが当たり前だったものが、一気に一万円以下へと見直され、新規加入料も下がり、月額基本料金については、今とあまり変わらない数千円の領域にまで下落。データの通信量に関しては、1997年時点では、まだ30Kbps程度しかない。

 

しかし、圧倒的な安さの実現により、携帯電話の加入契約者数は何倍にも増え始める結果に。ここら辺から携帯電話事業者間での激しい戦いは幕を開ける。

 

3G 〜豊富な機能を搭載し高度な"ガラケー"が誕生〜

ガラケー

3G、つまり第3世代移動通信システムは、2Gの時代には実現できなかった全世界化を目指すと同時に、便利なデジタルカメラ機能などを標準搭載する動きが見られ、ここに来て、ついにスマホの元となったガラケーの卵が産まれる。

 

データ通信技術の発展

この時代には、周波数の取り扱いも変わり、同じ周波数でも多数のユーザー同士がその周波数を全く同じ時間に共有することが可能となり、より広い領域での電話サービスを利用できるようになった。もちろん、前世代に比べて圧倒的に高速で、かつ大容量のデータ通信も可能に。

 

2000年には、J-フォンが初めて携帯電話という端末にカメラ機能を搭載し、当時はあまり多くない画素数であったが、その3年後にはデジタルカメラを搭載したモデルが登場し、これまで写真は使い捨てカメラなどを買うのが当たり前だった常識が一変し、この頃から、写真は携帯電話で撮影するものという概念が生まれた。

その後、長らく日本では携帯=ガラケーに

日本では、3世代目に登場した携帯電話のモデルがずっと長く愛用され続け、世界がスマホに切り替わっても、なかなかガラケーの利用者が減ることは無かった。それもそのはず、2Gと比較すると明らかに技術の向上が激しいため、爆発的に普及率が伸び、日常生活の中で、民間人が当たり前のように所有し、常に身に着けて利用することで、とても強いインパクトを与えてしまったからだ。

 

4G 〜スマートフォンの登場と共に〜

ガラケーからスマホに

ここまで来ると、もはや、現代の技術の話になってくる。2021年現在、日本でも5Gという言葉が使われ始めたが、私はいまだに4Gの携帯電話を使っている。まだまだ5Gの黎明期であるということも理由の1つだが、そもそも、4Gの時点で明らかに利便性に優れているため、移行しようという考えに至らないのだ。

 

なぜガラスの画面をタッチして操作を?

スマホ

2007年。あのApple社が世界に名を残す商品をリリース。それが「iPhone」端末(スマートフォン)である。当時のSF映画でも、液晶パネルを軽快に操作して、情報処理をおこなうという未来的な描写を見ることはよくあったが、ついに、そのSF要素が現実的なものとなった。

 

4Gには革新的な部分が3つある。

  1. ボタンを物理的に押すのではなく、指で液晶画面に触れて操作をする。
  2. 画面の中のレイアウトがスマートであり、機械音痴にも理解しやすい。
  3. インターネットに繋いで動画サービスなども利用することができる。

 

これまた爆発的にスマートフォンがという端末が普及し、日本国内では、残念ながら値段がガラケーに比べて高いから、という理由で当初は切り替わりが遅かった印象がある。3Gのガラケーが衝撃的過ぎたということもあり、なかなか4Gへと移ることができなかった。

 

しかし、実際に使ってみれば、一目でスマホの方が値段の割に優れているということに気付く。私自身もガラスの画面をタップすることに抵抗があり「自分の指が邪魔で画面が見えないじゃないか」と考えていたが、使ってみるとあら不思議、全く邪魔にならないという事実を知る。

 

あらゆる娯楽の基本に

スマホで遊ぶ

3Gと比べると電話としての周波数の利用効率がさらに向上し、写真だけでなく、動画を撮影したり、それをインターネット上で鑑賞したりすることが当たり前となる。それと同時に、パズドラやモンストなどのいわゆるソシャゲと呼ばれているゲーム文化も大々的となり、携帯電話業界全体が今まで以上に盛り上がる時代が到来。

 

スマートフォンを一台持っているだけで、とても携帯電話とは思えないほどの様々な娯楽を体感することができる。1Gでは、遠く離れた場所にいる他人と外出先で通話するためだけに作られた存在だったものが、4つの時代を経て、その在り方が大きく変わったのだ。携帯電話さえあれば、もはや、どこにいても退屈しないため、若者だけでなく、おじさん・おばさんの世代も、電車が来るのを待ちながら携帯電話の操作に夢中になっている。

 

そして5Gへ 〜携帯電話の概念を超越〜

5G

いかがだっただろうか。ここまで1G/2G/3G/4Gと紹介してきたが、ここから先はまだ未知の領域だ。私が知る限りでは、5Gのサービス自体は始まっているものの、まだまだ一般的には普及しておらず、ごく一部の物好きしか5Gという言葉自体が使われていない。

 

5Gは単なる進化では留まらない

数字が1つ変わることで、大幅な技術革命が起きるということは言わずもがなだが、5Gの登場によりこれまでの移動通信システムが日常生活そのものを変えてしまうことになるだろう。

 

例えば「自動車」
これは自動運転AIが搭載されたものが一般的なものへと置き換わる。人は車の免許を持っていなくても好きなタイミングで好きな場所へ、速やかに移動することができる。それをおこなうためには、携帯電話の端末から何度かガラスの画面をタップするだけで良い。分かりやすく言えば、待ち時間の極めて少ない無人タクシーが当たり前になる時代が来る。

 

例えば「電化製品」
いま、自宅の冷蔵庫にどれだけの物品が残っているのかがインターネットを通じ、スマホを見るだけで理解することができるようになり、今月の製品ごとの電気代を把握し、どのような使い方がベストなのかを教えてくれる。

 

例えば「VR」
圧倒的な通信技術のスピード向上により、求められる敷居が上がり、料金はあまり現代と変わらないが、携帯電話で月々に利用できるデータ通信量が大幅に増え、その結果、様々な娯楽でヴァーチャルリアリティによるサービスの提供が一般的なものとなる。SF映画では、主にパソコンを使って、専用のグラスを目の部分に装着する描写が多く見られるが、これをもっとスマートに、小型のグラスを耳に掛けるだけで、仮想空間でゲームを楽しむことができるようになる。ただ、5Gでは、まだ操作に関してはスマートフォンを使っている可能性がある。

 

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