過去

かつて、蒸気の力で機関車を動かし、一度に多くの人を遠く離れた場所へと運んでいた時代に、はたして、電気を動力に変える乗り物が当たり前の存在になる時代を想像できただろうか。

 

移動通信システムも同じように、ショルダー電話からPHS、そしてスマートフォンへと進化を遂げていった。その進化の過程で、革新的な発展がおおよそ10年ごとに起きると言われている。

 

ということで、今回は、5Gという言葉が広まりつつある2021年現在の目線で、5G最後の年になると考えられる2029年の「当たり前」を予想していきたいと思う。

機械の大幅な進歩による時代の変化

未来の機械

やはり時代の進歩に機械化は付き物。今はまだ機械を人間が操作・運転などをして経済を動かしているが、やがてはそれも過去の物となるだろう。

自動運転システムの常用化

自動車

まず1つ目は、当サイトで何度も言っている「自動車の自動運転化」である。

なぜ5Gになる=自動運転なのか?

「5Gというものが一体何なのか」まだ、あまりよく分かっていない人はピンとこない部分があるかもしれない。

 

そもそも、5Gというのは5世代目の移動通信システムのことを表す。つまり、携帯電話のように無線で遠くの人々とやり取りをする技術のことだ。これは、機械同士で通信させて情報を処理させることが可能ということ。

 

例えば、人工衛星で地球上のデータを収集し、それを地上にいる私たちの機械へと送信し情報を処理する。そうすれば、宇宙に打ち上げた人工衛星を使って、より便利なサービスを利用することができるわけだ。

ヒューマンエラーが消滅。より安全な社会を

車の運転

自動車免許を取得している人には分かると思うが、例えゴールド免許を持っている人が運転しているとしても、人身事故はちょっとした行動の変化によって簡単に起きてしまう。

 

もし運転手の手が少しでも滑ってしまったらどうなるだろうか?田舎町で、路肩を歩いている歩行者は簡単に車に惹かれて死んでしまう。

 

もし赤信号だと気付かずに、アクセルの上に足を乗せて奥へ20度ほど傾けてしまったらどうなるだろうか?交差点で青信号であることを正しく認識している運転手たちの走行する車に激突し、大参事になってしまう。

 

このように、自動車の運転事故というのは毎年起きており、その原因は人間特有の凡ミスであることがほとんどだ。

 

それでは、機械に任せればこういった事故が減るのかと言われるか、実はもうすでにその時代がやってきている。アメリカでは、日本よりもAIの発達が早く、自動運転をAIに任せることで、人間が起こす事故率を遥かに減少させることが可能だという結果が出ているのだ。

 

しかし、単にAIに運転させることはできても、それでは、一体どうやってAIが地形などを認識することができるのだろうか?

自動運転にはデータ処理のスピードが命

情報処理

目的地に到達するまでに必要な経路に関するあらゆる情報は、いま、グーグルマップで確認することができることをご存知だろうか。

 

これは人工衛星により取得したデータと、実際に地上で車を走らせ360度の写真情報を重ねて作られた便利なサービスで、もう随分前から存在していた。

 

しかし、この技術を最大限に活かすためには、圧倒的な情報量を超高速で処理するための時代の進化が必要だった。そのため、未だに多くの場合、グーグルマップはただの道先案内としての使われ方しかしていない。

 

もし、この地形に関するデータを5Gの波に乗せることができれば、膨大な地図情報と現地の写真情報、そしてリアルタイムで認識する地形情報や通行人、信号機などの情報をすべてAIが処理し、人間よりも安全に目的地まで運転してもらうことができるようになるはずだ。

仮想空間の実現

拡張現実

あなたは、MMORPGというものをご存知だろうか。これは昔流行ったオンラインゲームのジャンル名である。

 

かつて、多くの日本人はこの非現実的なゲームの空間の中で、多大な時間を費やし、全く遠く離れた場所にいる人々とコミュニケーションを取り、与えられた試練を乗り越え、苦楽を共にしてきた。

 

しかし、これは、あくまでもパソコンの画面に映し出された世界の出来事であるため、プレイヤーがゲームの中でリンゴを食べたとしても、全く美味しくは感じない。当たり前だが、味覚や触覚までは体験することができず、せいぜい画面の絵と音を楽しむだけ。

 

これが、5Gになるとどうなるかと言うと、最近よく聞くようになったVR技術の発達により、触覚の部分まで楽しめるようになるだろうと考えている。味覚や嗅覚はハッキリ言って個人的に想像も付かないが、移動通信システムの進化に伴い携帯電話を使った小型ヴァーチャルグラスが流行を迎え、VR業界全体が盛り上がることが想定される。

 

業界全体が盛り上がれば、市場が活性化しあらゆるVR関連のサービスが進化を遂げ、やがて仮想現実を誰もが気軽に楽しめる時代が来るというワケだ。

ファンタジー

目の前に広がるのは壮大な海。大地。そしてファンタジーのような夢の世界。そんな中で、知人と共に自分自身もファンタジーに登場するキャラクターのアバターを被り、まるで「自分が生まれてきたのは本当はこの世界ではないか」と勘違いをしてしまうほどの濃密な体験を楽しもう。

現金を持ち歩く行為が古くなる

キャッシュレス

キャッシュレスという言葉は大勢の人が一度は耳にしたことがあるだろう。しかし、私も含めて、まだまだ現金を持ち歩かなくて済むような生活スタイルにはなっていない。

 

なぜなら、クレジットカードはあくまでも借金をする機能であるため手数料が取られるし、スイカなどの決済サービスは、結局のところ、あらかじめ現金を投入してチャージしておかなければいけない。そして、何より、利用するサービスによって制限が多いからだ。

 

今はまだ、「アレがあの店では使えない。でもアレならあの店で使える。」こういった不便な現実があるため、なかなかキャッシュレスが浸透していない。サービス自体が場所や店舗によって対応していないことが多々あるため、「国内ならどこでも必ず使える現金」というシステムを超えることができない。

 

しかし、この問題もやがては解決されることになるだろう。

人体にチップを埋め込むという手段

チップ

もし、一元化された決済サービスが誕生することになれば、いつかは人体に害のないレベルでチップを埋め込む時代がやってくるだろう。それが2029年というのは少し早いように思えるが、その時代には物好きな人が、実際に自分の体の中にチップを埋め込んで生活していてもおかしくはない。

 

やっていることは、現代のキャッシュレスと全く同じ事だ。

 

いちいち財布から小銭を取り出して支払うという行為が面倒であるため、キャッシュレスという概念は生まれた。いちいち面と向かってレジ打ちの店員に小銭を差し出すのが面倒であるため、よりスマートな解決法としてレジの自動化が進んだ。

 

ということは、これよりもっと便利なサービスの1つとして、マイクロチップを人体に打ち込み、あらゆる店舗で自動的に決済をしてくれれば「最強のスマート」が出来上がるではないか。

実際は携帯端末に搭載されるだろう

携帯端末

しかし、人間界には倫理という概念が存在するため、結局のところマイクロチップは携帯電話の中に標準搭載されることになる。

 

携帯電話を持っていれば、どこに行っても共通の決済サービスで簡単に支払いができ、現金は必要のない時代が恐らく来る。いま、すでにブロックチェーン技術を用いた仮想通貨というものが存在しているため、あれをもっと安定させるか、あるいは、全く新しい価値が固定化された仮想通貨が誕生するだけで、簡単に世界はキャッシュレスに染まる。

 

仮想通貨

人体に埋め込むマイクロチップや、仮想通貨関連の問題に関しては、あくまでもヒト自身の問題がまだ解決されていないため進んでいないだけであって、技術的にはいつ実現されてもおかしくはない。

 

つまり、もしこの世から感情や倫理感が無くなったら、すぐに現金を持ち歩くことはなくなるだろう。

工場で労働者がおこなう単純作業は全て消える

工場跡地

これは何もいまに言われたことではないが、日本ではまだまだ多くの古臭い風習が残っている。その1つが単純な肉体労働である。

 

30年間も停滞を続けてきた日本経済。なぜ、いまだに機械がやるべき単純作業を日本人がおこなっているのだろうか。外国人実習生に任せている企業もあるだろう。

 

もし5Gが完全に浸透しても変わらないのであれば、日本はもう進歩を諦めたと言っても良いだろう。誰にでもできる仕事は、人間がやるべきではない。あくまでも、人間は機械の進化に伴い、同じように別の道を進んでいかなければならない。

 

人力車

かつて、人力車でお客さんを運んでいた労働者は、いま何をしているだろうか。自動車とい便利な交通手段を利用し、お客さんをより遠く離れた場所へ、よりスピーディーに運んでいるではないか。それと全く同じ事である。

 

これからは自動運転が当たり前になる時代が来るため、今度は運転手というポジションを卒業し、サービスを宣伝するか、創り上げるか、管理するか、経営するか、メンテナンスを生業とするか、こういった新しい道へ進む必要がある。

 

同じように、工場内での単純作業は全て機械化し、これまで、そこで働いてきた人々も新しい仕事を見つけ、次のステップへと進むべきなのだ。そうすることで、より生産性の高い国を築き上げることが可能となる。