皆さんは、まだ覚えているだろうか。ポケベルが終わり、日本でもいよいよ携帯電話が一般的に普及し始め、ほとんどの社会人が仕事・プライベート問わず携帯端末を持ち始めるようになったあの時代のことを。

 

今回は、私が初めて携帯電話を手にした3Gからスマートフォンの時代へと変わったあの時の体験を話していきたいと思う。

3G

ガラパゴス携帯電話

私がまだ学生だった頃、バイトをしているわけでもないためお小遣いのみで好きな物を購入していたのだが、思春期になると、やはり携帯電話の存在に目が行ってしまう。同級生でも持っている子供が少なかった時代であったが、男女間での付き合いなどもあり、私は無性に携帯電話を欲するようになった。

 

やがて、親に携帯電話を買ってもらえるよう説得しようとするのだが、その時に親が出した条件は「公立の学校を受験し合格すること」というものだった。なぜ公立なのかというと、極めて単純な話で、親は携帯電話が無駄に金の掛かる贅沢品だと勘違いしていたからである。

 

そのため、親は子供にかける学費を削減するという名目で携帯電話を買い与えようとしていたのだろう。その後、もちろん公立受験に受かり、私は初めてその時に3Gの携帯電話を日常生活の中で使うようになる。

なるほど。これが携帯電話というものか

ガラケーを使う学生

ハッキリ言って、携帯電話という代物は「電話機能」「メール機能」この2つにしか価値がないと思っていた。しかし、実際に使ってみると、トイレで座っているままテレビを見ることができたり、どこにいてもパソコンと同じようにインターネットの機能を駆使し、ゲームを楽しんだり、掲示板に書き込めたり、延々とネットサーフィンを楽しむことができたりと、暇つぶしには持って来いの娯楽専用機に思えた。

便利過ぎる故に過剰な請求をされるハメに

おそらく同じ経験をしたことのある人は多いだろう。やはり、初めて携帯電話を使うと、どうしてもパケット通信量が規定の容量を超えてしまい、一か月あたりの利用料金が爆発的に上がり、月に何万円もの請求をされることになる。

 

私の場合は一か月で1万5千円程度の請求で済んだが、翌月の請求書を父親に見られた時は、どういうことかと問い詰められたものだ。素直にテレビを見ていたら請求額が跳ね上がったと告白し、契約時に店員からそういった説明が無かったことから、その月に関しては許してもらうことができた。この時に携帯電話の料金に関して、明らかにぼったくりであるということを知る。

そして4Gへ

4Gスマートフォン

社会人になり、時代はいよいよスマートフォンへと切り替わる。Appleの革新的な端末の開発により、世界は大きく変わった。私も就職を経て経済的余裕が出るようになり、一人暮らしを始めたことで、親が毎日、子供のためにどれだけの労力を強いられてきたか、ということを知ることになる。

使いやすさが大幅に上昇

 

3Gから4Gに移り変わり、まず変わった

4Gスマートフォン

ことの1つに、使いやすさというものがある。これまでは、携帯電話というものを老人に持たせても、使い方が良く分からないという人が多かった印象があり、3Gの時には携帯電話の使い方を教えるための教室が、パソコン教室のように各地で存在していた。

 

しかし、スマートフォンの場合は、そもそも万人のために使いやすく作られているため、アプリのアイコンが大きく表示され、自分のやりたいことをやるためには、大きく映された目印の部分をタップするだけで良い。十字ボタンの下をアナログで何度もカチカチする必要がないのだ。

 

インターネットを使いたい時はこのアイコンを押す。メールをしたい時はこのアイコンを押す。ラインがしたいならこのアイコン。電話はこちらのアイコン。スマートフォン端末自体にはアナログのボタンがほとんど付いていないため、老人から見てもきっと取っ付きやすかったと思う。

YouTubeを楽しむ時代に

YouTube

いま、多くの芸能人がYouTubeという動画投稿サイトで活躍しているが、おかげさまでテレビが衰退し、ネットで芸人たちのユーモア溢れる動画を誰もが無料で気軽に楽しめるようになっている。3G当初は全く考えられなかったが、4Gになり、通信技術が向上したおかげで、世間の価値観が大きく変わった。

 

本来、動画というものは1枚の画像の連続であるため、とてつもなく膨大な量のデータをやり取りすることになるわけだが、ポケットwi-fiや喫茶店などのフリーwi-fiを利用することにより、休憩がてらオリエンタルラジオの中田敦彦や、キングコングの梶原などが作るコンテンツを、誰もが楽しむことができる。もちろん、お笑い芸人だけでなく、幅広い層の芸能人がYoutubeに動画を投稿しているので、3Gに比べたらテレビよりも面白い概念が誕生したと言える。

スマートフォンは日常生活で欠かせない代物に

4Gスマートフォン

人の生活の中には、意外と待ち時間が多い。誰かと待ち合わせをするのにも、相手が来るまで暇になってしまう。そんな時に必ず役に立つ携帯電話。すでに圧倒的な進化を遂げたことで、あらゆる娯楽に適応し、人々の人生を少しずつ豊かにしてくれると言える。

 

例えば、まだ自分が行ったことのない場所に足を運ぶとき、昔はよく地図を持って行ったものだが、今ではスマホを起動し、Google Mapというアプリを開くだけで良い。あとは、自動車に就いたカーナビよりも優れた音声ガイドに従って道を歩くだけだ。もちろん、バスや電車などにも対応している。方向音痴の人にとっては、物凄く革新的に思えたのではないだろうか。

 

古い自動車に付いているカーナビに比べて、圧倒的に優れており、世界規模でガイドを聞くことができるため、海外に行っても役に立つ。しかも、地図が比較的新しいため、あまり道に迷うことはない。それでも、まだ完璧な機能とは言えないのだが、おそらくこれは5Gに切り替わるタイミングで修正されることだろう。

ゲーム業界の変化

ゲーム

もともと、3Gの時には怪盗ロワイアルなどといったゲームが一時期話題になっていたのだが、4Gに移行するに連れ、さらにゲーム業界が激変していった。もはやコンシューマーのゲームと遜色ないクオリティの作品が無料でリリースされることが当たり前となり、いわゆるソシャゲ業界が全盛期を迎えることとなる。

 

長らく人気No.1のソシャゲとして名を馳せていたのが、パズルandドラゴンというパズルゲーム。4Gとなり高速データ通信が可能となったことから、綺麗で分かりやすい絵柄のソシャゲが流行り始める。続いてモンスターストライク。こちらは、おはじきを基にしたゲームだが、意外と奥が深いことで、パズドラに次ぐ大人気ゲームとなった。こちらについては、毎月数百億円の売り上げを叩き出している。

 

この時、すでに長い年月をかけてゲーム開発をするのが当たり前だったという価値観は消え、ビジネスで成功したいなら、スマホ用のアプリゲームをヒットさせるのが一番の近道だと、よくネット上でも言われるように。コンシューマーをメインとして開発をおこなっていたメーカーたちも、次第にソシャゲ業界へと参入するようになっていった。そうして、レベルの高い作品を、誰もが無料で、携帯電話を使って楽しめるようになったのだ。

次の時代は一体どのような進化が?

近未来

3Gから4Gに切り替わったことで、高速データ通信技術が発達し、日常レベルで携帯電話が人々に対して革命をもたらしてくれたが、果たして、次の世代は一体どのような進化が待っているのだろうか。

 

5Gに関しては、まだ私もその進化を体験できていないため、またいずれ書くことになるだろうが、これまでの進歩から考えれば、もはや日常生活が大きく変わるだけでなく、世界規模で何かが変わるのではないかと考えている。

 

例えば、世界のどこにいても、ブロックチェーン技術によりスマホ一台で共通の通貨による決済をおこなうことができるようになったり、自動車を人間が運転する必要が無くなったり、バーチャルリアリティを小さな端末で体験することができたり、そもそも、仮想空間でのコミュニケーションが一般的なものになったりするかもしれない。

 

考え出したらキリがないのだが、どの時代においても共通していることは、便利な技術というものは、常にその時代の天才たちによって築き上げられているということだ。1Gで周波数を利用する仕組みを考えていた今の老人たち、そして2G,3G,4Gと社会を大きく変える技術革新をもたらせてくれたエンジニアたちに、私は感謝の気持ちを申し上げたい。