多数同時接続が直接的に役に立つ製造業

製造業

日本は自動車の製造により爆発的な経済成長を遂げてきた国ではあるが、ここ最近は、あまり羽振りの良い話は聞かない。

 

相変わらず日本の自動車は品質が良く壊れにくいとして世界各国で一定の人気はあるし、日本の物価自体が安いので、日本からしても国外の物価が高い場所で高く販売することができ利益率も安くはない。

 

しかし、残念がら例の如く製造業界でも年々人員不足という重大な問題が続いている。

高齢化社会による生産性の低下

高齢者

一度でも製造業で働いたことのある人間なら分かるだろうが、基本的に若々しい肉体の人がやる仕事だ。若い労働者とそうでない労働者とでは、1日にできる仕事量に大きな差が出る。新人の若輩者でも3カ月もすれば立派にベテランより生産性が高くなり、20年勤めてきた年寄りは極端に生産性が低い。その能力の差には数倍の壁があってもおかしくはない。

 

また、若い労働者は頭も柔らかいため、新しい作業を覚えるのが比較的早い。要領が悪いと感じる人も非常に少ないため、教えればなんでもモノにしてしまう。しかし、中年以降の労働者は厳しいものがある。繰り返し何度も教育を施すことで、ようやく長い年月を立ててミスを減らし会社に貢献できるようになるのだ。

人員不足

人手不足

どの業界でも少子高齢化問題における人手不足が相次いでいる。もちろん製造業でも同じく、若い労働者の数が減ってきているため、最近は高齢者を積極的に雇用する企業も増えてきている。

 

しかし、生産性にはあまり期待できないという現実があるため、これから伸びていくであろう製造関係の企業は、派遣社員を積極的に採用し、若くて一定の生産性を満たしてくれる若手を正社員登用することが常識となっているらしい。

5Gが製造業にも明るい未来を

5Gの波は時代を大きく変える。製造業は機械を用いて労働者が製造作業に従事するため、他の業種よりもさらに大きな成果を上げられるはずだ。

工場内のモニタリング

モニタリング

現代でも、工場内では様々な問題が起きる。機械にはエラーが付き物であるため、例え人間よりも優れていると言っても、やはりメンテナンス作業は必要不可欠。故障が発生した場合には、直ちに担当者が現場へ出向かなければならない。そんな時に役に立つのが工場内のモニタリングによる監視行為である。

 

もしも4K以上の高画質で繊細な映像をリアルタイムで見ることができれば、担当者は直ちに故障を察知することができる。もちろん、機械をインターネットと直接結びつけることもできるため、エラーが発生した瞬間にそのログが司令塔へと送られる。視覚情報と同時に内部処理のエラーに関しても調べることができるため、万が一の時に5Gの技術が役に立つ。

製造支援

製造支援

製造業では、これが何の部品なのか?ということを先輩に教えられて知ることが多いが、実際に細かい作業をしていると、非常に似通った部品を取り扱うこともあるだろう。その際に、誤って違う部品を組み付けてしまうことも度々あるそうだ。

 

しかし、もしグーグルグラスを着用し、それをサポーターとして常用していればどうだろうか。製品に使う部品を目視するだけで、その部材がどの商品の何のパーツなのかということが瞬時に理解できる。

 

実際に現場で使うためには、グーグルグラスをインターネットに多数同時接続する必要があるため、5Gの力を借りなければ実現はできない。また、作業者の3D良いを回避するために、超低遅延の技術が使われるらしい。

 

そして、製造支援に関してはオムロンやNTTドコモなどにより、すでに2019年に実証実験がされており、製造現場で最新のIT技術をどのように活かすか検討されたとのこと。全ての機械を無線でコントロールすることにより、工場内のレイアウトに柔軟性が上がり、生産状況に応じて臨機応変に対応できるようになったそうだ。

設備の自動化

旋盤

言うまでもないが、かつてより机上論として全設備の自動化が掲げられていた。私もよく人間は機械をメンテナンスする仕事のみをするべきだと考えているが、実際にまだ全ての工程を自動化し、AIが勝手に製造ラインの全てを担うことは不可能だそうだ。

 

だが、5Gの波によって、間違いなく今よりもさらに自動化が進むことにはなるだろう。例えば、三菱電機やNECなどでは、工場内でローカル5Gを活用したネットワークシステムを実現しており、多数の無人搬送車をよりスマートに動かし、公衆網の5Gにより工場間・企業間の通信に役立たれている。

 

要は、設備の完全自動化まではいかないものの、工場内では過去よりもすでに生産性の向上を実現できているということだ。

生産現場はより高度に

自動車

製造業は日本が誇る業種の1つであるため、従来よりもさらに生産性を上げる必要がある。派遣社員を育成し見込みのある人材を社員登用しながら、彼らにIT技術を用いた業務を習得させ、未来の更なる高齢化社会に備えておく方が良いだろう。

 

ITや機械に疎い高齢者を積極的に雇う前に、まずは工場内で新たな5Gという概念を自社で採用できないか検討し、変化を恐れず前に進んでもらいたい。

 

自動車メーカーで言えば、すでにトヨタ自動車は5Gによる自動運転技術を研究し商品化目前のところまで進んでいる。そして工場内でもAIの技術やICTをどのように活かして会社全体の生産性を向上背せていくのか常に検討しているそうだ。